【2023年度版】合格者が本当におすすめする英検準1級の参考書・問題集7選と勉強方法

2024年1月13日

英検準1級の分野別おすすめ参考書・問題集7選

英検準1級に挑戦しているけどなかなか合格できない、これから勉強を始めようと思うけど、どの参考書や問題集を選べば良いの分からないということはありませんか?

英検準1級は合格率が約15%とも言われており、とても難しい試験です。また、英検公式ページの準1級の試験内容・過去問では英検準1級について以下のように記載されています。

準1級は、最終目標である1級の手前まで着実に力をつけているレベルで、およそ大学中級程度とされています。社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められます。

英検公式ページ 準1級の試験内容・過去問 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_p1/

これを見るととてもハードルが高い試験に思えますが、英検準1級はしっかりと勉強を継続すれば留学経験や英語圏での長期滞在の経験が無くても合格できる試験です。

実際、私は留学や英語圏での長期滞在の経験はありませんが、30歳を過ぎてから勉強を始めて独学で英検準1級に合格することができました

英検準1級の合格証明書
英検準1級の合格証明書

合格時のスコアは別記事で詳しく解説しています。

この記事では私が実際に英検準1級対策に使ったお勧めできる参考書、問題集を紹介しています。

英検準1級合格後はさらに上を目指して1級に挑戦することをお勧めします。英検1級向けのお勧め参考書は以下の記事にまとめています。

自分にあった英検準1級対策の参考書・問題集を選ぶ2つのポイント

英検準1級の参考書、問題集はたくさん発売されていますが、自分にあったものを購入するようにしましょう。多くの参考書や問題集に手を出すと時間が足りずに中途半端になってしまいます。

私は以下のポイントで選ぶのが良いと考えています。

  1. 自分が合格点に達していない技能の参考書・問題集
  2. 解説が自分に合っている参考書・問題集

ポイント1:自分が合格点に達していない分野

英検準1級は素点を元に計算されるCSEスコアによって合否が決まりますが、素点で7割正答できると合格できると言われています。そして、一次試験はリーディング、リスニング、ライティングの合計CSEスコア、二次試験はスピーキングのみのCSEスコアによって合否が決まります。各技能の合計CSEスコアにより合否が決まるため、一次試験では3つの技能の中で正答率で5割を切るものがあると合格が難しくなります。極端に苦手な技能が無いようにしましょう。

二次試験では面接官との質疑応答があるため、一次試験の段階からリスニング力をしっかり高めることが重要となります。

私が受験したときには一次試験の正答数は以下の通りでした。詳細は2018年度第1回英検準1級結果、ギリギリ合格した素点とCSEスコアも公開しますをご覧下さい。

技能正答数/問題数正答率
リーディング34/4183%
リスニング21/2972%
ライティング12/1675%
私が2018年度第1回試験の受験結果

英検準1級の勉強を開始するときに過去問を一度解いて自分の実力を把握しましょう。そして苦手な分野、技能があればそこを重点的に勉強するようにしましょう。

試験勉強でやること
試験勉強のイメージ

図のように試験勉強開始時の実力と試験合格に必要な差を埋めることが試験勉強の目的です。試験勉強に割くことができる時間は多く無い方がほとんどだと思います。試験勉強を始める前自分の実力を把握し、優先順位を決めて勉強することが大切です。

ポイント2:解説が自分に合っている

参考書や問題集を選ぶときに重要なことは解説が自分に合っているかということです。これは自分の英語力や好みにもよるので、Amazonなどのレビューだけでは判断できません。基本的なことも丁寧に解説されているものが良いと思う人もいますし、解説が冗長と感じる人もいます。Amazonの試し読みや書店で中身を確認してから購入するようにしましょう。

それでは英検準1級対策にお勧めの参考書、問題集を見ていきましょう。

英検準1級の過去問

2022年度版 英検 準1級 過去6回全問題集

過去問は必須です。まずは過去問を1回解いて勉強開始時点の実力を把握しましょう現在の英検は素点がCSEスコアに換算され合否が決まりますが、素点で7割の正答率が合格の目安です。

まず過去問を解いてみて自分の実力を知ってから勉強計画を立てることが大事です

例えば、リーディングは7割くらい正解できたけど、リスニングが5割くらいしか正解できなかったとします。この場合、リーディングは既に合格圏内の力がありますが、リスニングはまだ力不足です。この場合はリーディングよりリスニング に多くの勉強時間をあてる必要があります。

ライティングとスピーキングは自己採点が難しいですが、最初に過去問を解いたときに各パートで6~7割程度得点できているのであれば過去問演習だけで合格できると思います。

試験本番では時間配分が重要になりますので、過去問を解く際には実際の試験時間をタイマーにセットしましょうこれにより、試験本番での時間配分をしっかり意識するようになります。各パートを解く順も自分が解きやすいように変えてみて下さい。私は語彙→ライティング→リーディング(長文)の順に解いていました。

試験本番では分からない問題があっても時間を使い過ぎないように注意しましょう。自分の力で正解できる問題を確実に取っていくことが重要です。過去問演習ときから時間配分をしっかり考えることが重要です。

過去問を解いた後にしっかりと復習することがとても大事です。間違えてしまった問題はなぜ間違えたのかをしっかりと分析しましょう。

例えば長文問題で間違えてしまった場合には、分からない単語が多く内容が読み取れなかったのか、構文が分からなかったのか、というように自分の弱点をしっかりと考えましょう。

十分な復習をしないと勉強しているのに点数が伸びないという状態になりがちです。これは非常にもったいないので注意しましょう。

単語・熟語対策

英検準1級 でる順パス単

英検準1級では2級に比べて必要な語彙が大幅に増えます。日常会話レベルを超える単語も多く出題されます。語彙のレベルが高くなることが英検準1級を難しくしている大きな要因です。

そのため、英検準1級合格のためには語彙力の強化が絶対必要です語彙問題は25問出題されますが、20問以上の正解を目指しましょう。語彙問題で得点をかせぐことができると英検準1級合格がグッと近づきます。

私はここで紹介しているパス単を使って語彙パートで25問中23問を正解することができました。

英検準1級語彙パートの得点
英検準1級合格時のリーディングパートの得点

語彙強化のための単語帳としてパス単をおすすめします。この単語帳は英検受験者の間では定番のもので非常に多くの方が使われています。パス単を何周もやりこんで掲載されている単語を全て覚えることができれば語彙問題で20問以上得点できると思います。

しかし、語彙パートで満点を目指すのはやめたほうが良いと思います。語彙で満点を取るためには20点取れるようになってからもかなりの時間が必要です。まずは英検準1級に合格したいという方はリスニングなど他のパートもバランスよく得点できるように勉強時間の配分を考えましょう。

単語帳で勉強するときのコツは一周で全て覚えようとするのではなく、何周もやる前提で勉強を進めるということです。一周目は既に知っている単語と知らない単語を区別するためにサッと全体を眺める程度で良いと思います。知らない単語には印をつけておいて2周目以降は印がついている単語を覚えるようにしましょう。

出る順で最短合格! 英検準1級 語彙問題完全制覇

パス単でインプットした単語を実戦形式でアウトプットする練習するためにはこの問題集がおすすめです。実際に問題を解くことで記憶へ定着しやすくなりますので、パス単と一緒に使うことをおすすめします。正解だけでなく選択肢の単語も全て覚えるつもりで取り組んで下さい。

リーディング(長文)対策

英検分野別ターゲット 英検準1級リーディング問題 改訂版

この問題集は最初は短めの長文から始まり徐々に準1級レベルの長文に慣れることができます。過去問を解いてみて、準1級の長文が難しいと感じるようであれば、この問題集で徐々に慣れていけばよいと思います。長文問題が苦手でなければ過去問のみでもよいと思います。

英検準1級の長文のテーマは社会科学や宇宙などアカデミックなものが多いので慣れが必要です。ただ、英検はあくまで英語の試験ですので特定分野の専門知識が無くても解けるようになっています。

空所補充問題は具体例の部分に空白があれば主張部分に問題を解くヒントがあります。空所前後との論理関係を考えて回答するようにしましょう。

内容一致問題では文章中に少しくらいわからい箇所があったとしても、文章全体の主張を把握することが重要です。

リスニング対策

英検分野別ターゲット 英検準1級リスニング問題 改訂版

出題形式ごとにポイントが解説されており、英検準1級合格に必要なリスニング力を身に付けることができます。リスニング問題を数多くこなしたい人にはおすすめです。

リスニングの対策としては聞き取れなかった箇所を何度もオーバーラッピングしたり、シャドーイングすることが効果的です。ただ英語を聞き流すだけではリスニング力はあまり向上しないので注意してください。

最初からシャドーイングを行うのは難しいという人はスクリプトを見ながらオーバーラッピングをやることをお勧めします。英語では音の連結や欠落が頻繁に発生します。

音声を聴きながら音の連結や欠落が起こっている箇所はどんどんスクリプトにメモしていきましょう。そして、自分もなるべく同じ音で発音できるように練習しましょう。自分で発音できる音は聞き取れるので、発音が向上するとリスニング力も上がります。もちろんスピーキング力も上がるので一石二鳥です。

ライティング(英作文)対策

英検準1級ライティング大特訓

この本はライティングの基礎から勉強したい人に特におすすめです。ライティングの基礎となる文章構成の解説が豊富ですし、テスト本番で使えるテンプレートも豊富に掲載されています。私もこの本に掲載されているテンプレートを本番で使いました。

英検準1級のライティングでは環境問題などある程度の基礎知識がないと難しいテーマも出題されます。この参考書では頻出分野ごとに抑えておくべき知識も掲載されているので解答力を高めることができます。

また、悪い解答例と添削後の良い解答例も掲載されているので、どのような点に注意して回答すれば良いのかがよくわかります。

最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇

この参考書の特徴はライティングの本論で使える短い英文(コンテンツブロック)が200個以上と非常に多く掲載されていることです。全てのコンテンツブロックを使えるようになれば試験本番でどのような問題が出題されても対応できる力を身に付けることができます。

200以上あるコンテンツブロックを全て暗記する必要はありません。自分が使いやすいと思ったものを中心に覚えていけば十分です。

ライティングの具体的な対策は別の記事に書いていますので参考にしてみて下さい。

英検準1級のライティングパートの問題数は1問ですが、CSEスコアはリーディングなどの他のパートと同じ750が満点です。ですので1問でしっかりと合格ラインを超える解答をする必要があります。ライティングパートは比較的採点が甘いと言われており得点源としている人も多いです。

対策をしっかりとすれば他のパートよりも短時間で高得点を狙えるようになります。実際私が受験したときも平均点が一番高いパートでした。

二次試験対策

英検準1級の過去問、ライティングの参考書

二次試験の対策には過去問とライティングの参考書を使用しました。二次試験対策用の参考書も購入したのですが、掲載されている練習問題が実際の問題の傾向と違うと感じたのであまり使いませんでした。

二次試験の対策としてはナレーションの準備時間も含めて時間を測って練習しました。自分のナレーションはスマホで録音しておいて、詰まった箇所や文法、単語がおかしい所を確認して反復練習するようにしました。自分のナレーションを客観的に評価するために録音することをお勧めします。

また、過去問の解答例から使える表現を覚えるようにしました。解答例全部を丸暗記すると応用が効かないので、フレーズ単位で覚えていきましょう。

ナレーション後の質疑応答の対策としては回答内容を改善するためにライティングの参考書の例文を参考にしました。回答時には主張→理由の順になることを意識しました。理由を補足するために具体例まで回答できるとより良いと思います。

予め準備をしっかりしていても試験本番のナレーションは本番では緊張して途中でつまったり、早く終わりすぎることがあると思います。しかし、英検準1級の二次試験は質疑応答がしっかりできれば合格できると思います。実際、私が合格した時は以下のような得点でした。ナレーションで失敗したと思っても焦らずに質疑応答で挽回できるように頑張ってください。

二次試験の点数
二次試験の点数

オンライン英会話

普段英会話の機会が少ない方はオンライン英会話を使って英語で会話するということに慣れておくと良いと思います。レッスンはニュースや社会問題についてディスカッションする形式でやるとQ&A対策として有効だと思います。

Cambly はレッスンを録画することができるため、しっかりとレッスンの復習をすることができます。

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以上が私が英検準1級対策に使った教材です。

英検準1級の二次試験については別記事にも書いているので参考にしてみてください。

英検準1級がまだまだ難しいと感じるようでしたら、TOEICの勉強をすることで英語の基礎を身に付けるのも良いと思います。【決定版】最短でTOEICで700点を取るためのお勧め問題集、参考書をご覧下さい。

英検対策以外の記事もあるので参考にしてみて下さい。

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Posted by fanfanta