英検準1級2次試験に独学で合格するための勉強法

2020年9月7日

私は2018年度第1回英検準1級に独学で合格することができました。この記事ではこれから英検準1級二次試験を受験される方向けに合格のためのポイントを紹介しています。

試験形式に慣れることが最も重要です

当たり前ですが試験の出題形式を把握して慣れておくことがとても重要です。

普段から仕事などで英語で会話されている方でも、全く準備せずに2次試験を受けると難しいと思います。それは2次試験で出題されるテーマが環境問題などであり、あまり日常生活やビジネスで話題になることが少ないからです。また、イラストのナレーションという独特な出題もあるため、英会話に自信がある方でもしっかり準備することをおすすめします。

2次試験の対策に使用する教材は過去問だけで十分です。私が使用した教材は1次試験も含めて、独学で英検準1級に合格するための分野別おすすめ参考書で紹介していますので、参考にしてみて下さい。

それでは出題内容と採点基準を見ていきましょう。

英検準1級2次試験の出題内容と採点基準

英検準1級2次試験は以下の流れで行われます。

  1. 面接官との自己紹介などのスモールトークがあります。
  2. 4コマのイラスト内容をナレーションします。
    1. イラストを渡されてから準備時間が1分間与えられる
    2. 1分後ナレーションを開始するよう指示されます。制限時間は2分間です。
  3. 試験管から4つの質問が出題されるので、それに対して自分の意見を回答します。

これらの内容について下の画像のようにナレーション、Q&A、アティチュードの3分野で採点されます。素点からCSEスコアが計算され、CSEスコアが512以上で合格となります。

この画像のスコアは私が受験したときのものです。

英検準1級 2次試験 採点基準
英検準1級 2次試験 CSEスコア 合格基準

まずはイラストのナレーションからポイントを見ていきましょう。

ナレーションのポイント

4コマの流れを把握する

ナレーションするイラストの4コマの流れは大体決まっていて以下のようなものです。

  1. 環境破壊や観光客の減少といった問題が発生する。
  2. 会議などで問題に対する対策を検討する。
  3. 対策を実行し効果が得られる。
  4. 対策によって想定外の副作用が発生する。

具体例として過去問で出題された内容を見てみましょう。2017年度第2回試験では以下のような内容のイラストが出題されました。

  1. クリーンエネルギーの需要が高まっているグラフを職員が市長に見せる。
  2. 会議で対策を話し合った結果、風力発電所を建設することが決まる。
  3. 数年後、市長が風力発電所の建設現場を視察し、順調に工事が進んでいることに満足する。
  4. 風力発電所完成から数年後、風力発電所の維持費が増加していることが発覚する。

ナレーションのポイント

各コマで5W1Hを意識して各コマに描かれている人物がどこで何をしているのかを説明しましょう。このとき、人物がグラフが書かれた資料や新聞記事を持っている場合はその内容も説明しましょう。また、人物の表情が嬉しそうなのか、心配そうなのかといった点も説明するとよいでしょう。特に4コマ目は想定外のことが起こっていることが多いです。そのため、4コマ目の人物は心配そう、あるいは、困った顔をしていることが多いです。

これらの内容を各コマで3文程度で説明していくと良いと思います。

注意点としてナレーションする際の時制は過去時制としましょう。

よく使うフレーズを覚える

問題中でよく出てくる動作や人物の表情を説明するフレーズがあるのでしっかり覚えましょう。

人物の動作

ある人物が別の人物にグラフや新聞記事を見せているという場面は多いです。

A(人物)にXXを示すグラフ/新聞記事を見せる:show A a graph/an article that say that ~

例:The staff was showing the mayor a graph that said that the demand for clean energy was increasing year by year.

人物の表情

A(人物)はX(感情)のように見える。:A looks X。

例:He looked concerned.

4コマ目では A(人物) looked concerned.を使う確率はかなり高いです。

過去問の模本解答を見てよく出てくるフレーズを覚えていきましょう。

練習では時間を測る

過去問などを使って練習する際には1分間の準備時間、2分間の回答時間をきっちりと測るようにしましょう。自分の話すスピードで2分間でどれくらい話せるのかということをしっかり把握しておきましょう。試験本番で時間調整することは難しいと思いますので、各コマで話す分量の目安を予め決めておくとよいと思います。

Q&Aのポイント

Q&Aのポイントは質問に対して、主張、理由、具体例という形式で回答することです。主張ではyes, noで答えらる質問はyesかnoかをはっきりさせるようにしましょう。そして主張の理由は必ず述べるようにしましょう。

例えば、質問が「現在の駅は改良すべき点があると思うか?」だったとすると。「改良すべき点はあると思う。なぜなら、バリヤフリー化されていない駅は多くあるのでバリヤフリー化を進めるべきである。具体的にはエレベーターなどの設備を改良し、スタッフを十分に配置すべきだ。」のように回答するとよいでしょう。

質問が聞き取れなかった場合は、曖昧な理解で回答するのではなくもう一度言ってもらうように頼みましょう。一度の聞き返しで大きく減点されることは無いようです。考える時間が欲しい場合はWell, Let me see,などを上手く使って無言にならないようにしましょう。

アティチュードのポイント

試験管との会話するということを意識し、相手が聞き取りやすいように自信を持って大きな声で話しましょう。表情はできるだけ笑顔を作るということを意識すると良いと思います。試験が終わり退室するときの挨拶まで気を抜かないようにしましょう。

英語

Posted by fanfanta