【英検準1級】ライティング対策、効率よく合格点を取る勉強法

2021年6月19日

英検準1級のライティングの問題内容

対策の説明の前にライティングで問題が出題されるのかを確認しましょう。英検準1級のライティングは2016年度第1回試験から出題形式が変更され下記のようなエッセイ形式になりました。

● Write an essay on the given TOPIC.
● Use TWO of the POINTS below to support your answer.
● Structure: Introduction, main body, and conclusion
● Suggested length: 120–150 words


TOPIC
Agree or disagree:
Small, independent shops and businesses can survive in modern society


POINTS
● Cost
● Customer service
● The economy
● Traditional skills

【準1級 ライティングテスト・問題見本】より引用

https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2015/pdf/20151225_pressrelease_1601renewal.pdf

与えられたトピックに対して賛成か反対とその理由を述べさせる形となっています。英検準1級のライティングは以下の点が特徴的です。

  • 問題で与えられたPOINTSから2つ選び自分の主張の理由として使う必要がある。
  • 導入→本文→結論の構成にする必要がある。
  • 語数は120~150が望ましい。

特に主張をサポートするための理由2つを問題文から選ぶ必要があるという点に注意して下さい。理由を問題から選ぶことは解答へのヒントと考えることもできます。しかし、予め自分で準備してきた理由が使えないかもしれないというリスクもあります。

ライティングの採点基準

次にライティングの採点基準を確認しましょう。ライティングの素点は以下のように内容、構成、語彙、文法がそれぞれ4点満点の合計32点満点です。合否の判定には素点から計算されたCSEスコアが使用されます。

下の画像は私が英検準1級2018年度第1回試験に合格した際のライティングの素点と各技能のCSEスコアです。ライティングは全項目が3/4点で得点率は75%でした。この得点率はCSEスコアは591/750と約78%となりました。

英検準1級合格次のCSEスコア
英検準1級 ライティング 採点基準
ライティングの採点基準

次に受験者と合格者の平均点を見てみましょう。1次試験の技能別の平均点を見るとライティングが1番高く得点率が88%くらいはありそうです。ライティングは対策をしっかりすれば難しい表現を使わなくても合格点は十分に取ることができます。得点源となるように頑張りましょう!

英検準1級 技能別の平均点
1次試験の技能別の平均点

ライティングの対策

それではライティングの対策を具体的に紹介します。ライティングの対策は大きくは以下の2つを行うと良いと思います。

  1. 解答のテンプレートを準備する。
  2. 問題演習でテンプレートを使って解答する練習をする。

この2つについて詳しく説明していきます。

解答のテンプレートを準備する

問題文で解答全体の構成が指定されているので、指定された条件を満たすようにテンプレートを作成しておきましょう。テンプレートを用意することで解答時間も短縮短縮できます。

私は最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇を参考にして以下のようなテンプレートを準備していました。過去問の回答例と比べるとかなり簡単な構成ですが、これでも合格点を取るには十分です。導入部分で設問に対する自分の意見をはっきりと書きましょう。

本文では1つのパラグラフで1つの主張とその理由を書きます。そして、結論では導入で述べたことを繰り返して終了することが基本です。その際にパラフレーズできるといいでしょう。

( 導入)
Different people have different ideas about ~ . In personally, I think that ~ for following two reasons.

(本文、理由1)
First, ~

(本文、理由2)
Second, ~

(結論)
In conclusion, for these two reasons, I think that ~ .

問題演習でテンプレートを使って解答する練習をする

過去問や問題集で作成したテンプレートを使って解答する練習をしましょう。解答時間は20〜25分を目標にして下さい。これはリーディングパートで十分は解答時間を確保するためです。

ライティングの勉強をするときは実際に紙に書きましょう。頭の中だけで考えたり、PCを使って書くのはやめましょう。実際に紙に書かないとスペルミスや文法ミスに気付きにくいですし、PCを使うとスペルチェックや入力補完に頼ってしまう可能性があります。実際の試験と同じ環境で練習しないと試験を突破する力がつきません。

ライティングの勉強を始めたばかりのころは自分の考えを英語で表現できないと感じることが多いかもしれません。そのときは自分の考えをできるだけ簡単な日本語で言い換えてみて下さい。英検準1級のライティングでは使用する語彙や文法は中学校英語レベルであっても合格点を取ることができると思います。できるだけ簡単な日本語で考えてできるだけ簡単な英語で表現しましょう。

書き終えたら自己採点しましょう。ライティングの自己採点は難しいですが、以下の点をチェックするとよいと思います。

  1. スペルミスがないか
  2. 文法にミスがないか
  3. 使用した表現が実際に使われているか
  4. 英文全体の主張に矛盾がないか

私はスペルと文法チェックにGoogle翻訳を利用していました。自分の解答をGoogle翻訳では入力した英文にスペルミスがあると「もしかして〜」と表示してくれます。これを利用することでするることである程度スペルチェックができます。また、翻訳結果が自分の意図した日本語になっているかも確認しましょう。

使用した英語表現が実際に使われているかはGoogleで検索し確認していました。検索キーワードを「"」囲むことで入力した内容をそのまま含むものを検索できます。例えば検索キーワードに「"to be addressed"」の様に入力します。検索結果の件数が多いと実際に使われている表現だと判断できます。また、検索結果中での使われ方をチェックしニュアンスを確認しましょう。

4は導入〜結論までの主張に一貫性があるかチェックします。特に本文の理由1、理由2の内容が導入、結論で述べた内容をサポートできているかをチェックしましょう。

最後に模範解答の中で自分が使いたい表現があればノートに書き写すなどして積極的に覚えていきましょう。過去問や問題集の模範解答はかなりレベルが高いので勉強開始時にこのレベルを目指すとくじけそうになるかもしれません。こんなにレベルが高い解答出なくても十分合格できるのでフレーズや構成の参考として使うとよいと思います。

私が使用したおすすめの参考書

私が受験時に使用した全ての参考書、問題集を 英検準1級合格のためのおすすめ参考書 にまとめています。よかったら参考にしてみて下さい。

英検,英語

Posted by fanfanta