【2024年度版】合格者が本当におすすめする英検1級の分野別参考書、問題集7選と勉強法

2024年11月4日

英検1級に挑戦しているけどなかなか合格できない、これから勉強を始めようと思うけどどの参考書が良いのかわからない、ということはありませんか?

英検1級は英検の最上位級であり、合格率が約10%とも言われている非常に難しい試験です。しかし、英検1級は正しく勉強を続ければ十分合格することができる試験です。

私は日本で生まれ育ち海外留学の経験も無い所謂純ジャパですが、英検準1級合格から約1年半後に英検1級に合格することができました。

合格時の得点や感想は以下の記事をご覧ください。

英検1級合格証明書

この記事で私が実際に使用しておすすめできる参考書、問題集を紹介します。

英検1級の難易度と勉強時間の詳細は英検1級の難易度と合格に必要な勉強時間はどれくらい?私が2度目の受験で合格して感じたことにまとめています。

また、まずは英検準1級を受けたいという方は英検準1級向けのお勧め参考書を【2022年度版】合格者が本当にお勧めする英検準1級の分野別参考書・問題集7選と勉強方法にまとめていますので参考にしてみて下さい。

参考書・問題集を選ぶ基準

英検1級の参考書、問題集はたくさん発売されていますが、自分にあったものを使うことが大事です。やみくもに多くの参考書や問題集に手を出すと時間が足りずに成果につながりにくくなってしまいます。

私は以下の基準で選ぶのが良いと考えています。

  1. 自分が合格点に達していない技能の参考書・問題集
  2. 解説が自分に合っている参考書・問題集

基準1:自分が合格点に達していない分野

現在の英検1級は素点を元に計算されるCSEスコアによって合否が決まりますが、素点で7割正答できると合格できると言われています。そして、一次試験はリーディング、リスニング、ライティングの合計CSEスコア、二次試験はスピーキングのみのCSEスコアによって合否が決まります。

一次試験では3つの技能の中で正答率で5割を切るものがあると合格が難しくなります。極端に苦手な技能を無くすことが合格への近道です。

そのため、英検1級の勉強を開始するときに過去問を一度解いて自分の実力を把握しましょう。そして苦手な分野、技能があればそこを重点的に勉強するようにしましょう。

英検に限らず、試験勉強は合格点までに不足している力を付ける作業です。合格するために何をどれくらい勉強しないといけないかをしっかりと把握してから勉強の計画を立てましょう。

試験勉強のイメージ
試験勉強のイメージ

基準2:解説が自分に合っているか

参考書や問題集を選ぶときに重要なことは解説が自分に合っているかということです。これは自分の英語力にもよるので、Amazonなどのレビューだけでは判断できません。例えば、基本的なことも丁寧に解説されているものが良いと思う人もいますし、解説が冗長と感じる人もいます。Amazonの試し読みや書店で中身を確認してから購入するようにしましょう。

それでは、英検1級対策にお勧めの参考書と問題集を見ていきましょう。

英検1級の過去問

過去問は必須です。勉強を始める際にはまず過去問を解いてみて自分の実力を知ることが重要です。現在の英検は素点がCSEスコアに換算され合否が決まりますが、素点で7割の正答率が合格の目安です。

勉強してから過去問を解こうと考えている方もいるかもしれませんが、勉強を始める時にまず過去問を解いてみることをお勧めします。過去問を解いてみて自分の得意、不得意を把握してから勉強の計画を立てた方が効率的です。

例えば、リーディングは7割くらい正解できたけど、リスニングが5割くらいしか正解できなかったとします。この場合、リーディングは既に合格圏内の力がありますが、リスニングはまだ力不足です。よってリーディングよりリスニング に多くの勉強時間をあてる必要があります。

単語・熟語

出る順パス単英検1級

英検1級合格のためには語彙力の強化が最も重要です。単語を10,000~12,000語レベルまで覚えることができれば英検一級合格は目前です。語彙問題は25問出題されますが20問正解できれば十分だと思います。正解数が多い方が良いの当然なのですが、語彙問題で満点を目指すのは時間に対して効率が悪いので他の分野の勉強に時間を使った方が良いと思います。

単語帳は定番のパス単がおすすめです。この単語帳の単語をマスターすれば英検1級合格には十分な語彙力がつきます。実際の試験の語彙パートではパス単に掲載されていない単語も出題されます。しかし、そのような問題でもパス単に掲載されている単語を覚えておけば消去法で正解を選ぶをことができます。単語帳はいくつも手を出すのではなく、パス単に集中するのが良いと思います。

単語帳に取り組むときは1周で全てを覚えようとするのではなく、何周もする前提で取り組む方が良いです。1周で全ての単語を覚えることはほぼ不可能です。覚えられないと落ち込むのはやめましょう。私も1周では全然覚えられません。

1つの単語にかける時間を短くして何周もすることで単語を目にする頻度をあげましょう。

私は覚えていない単語には印をつけておき、覚えたら印を消していくようにしていました。印をつけておくことで覚えていない単語に集中できるので何周もするときに効率が良くなります。

英検1級語彙問題完全制覇

本番の語彙パートと同じ空白に当てはまる単語を4択で選ぶ形式の問題集です。前半は品詞別の問題、後半は英検本番と同じ形式の模試という構成です。私はパス単でインプット、この問題集を解くことでアウトプットする練習をしました。実際に問題を解くことで単語の記憶への定着率が高くなるように思います。

私はパス単だけで単語を勉強していた時にパス単中の単語の並びやページ数など、単語以外の情報で単語の意味を思い出していることがありました。この問題集を解くことで純粋に単語を覚えることができているかを確認することができます。

リーディング

英検分野別ターゲット英検1級長文読解問題120

長文パートに絞った問題集です。序盤はウォーミングアップとして英検1級より少し難易度の低い問題があり、徐々に英検1級レベルに慣れることができます。掲載されている練習問題は2004年度から2006年度の英検1級の過去問から選ばれています。本番レベルの問題を多く解きしっかり復習することで合格に必要な読解力を身に付けることができます。

リスニング

英検1級リスニング問題完全制覇

この問題集で最初にリスニングが苦手な人の原因と対策が詳しく紹介されています。ここで紹介されている対策を実践することで効果的にリスニング力を底上げすることができます。

試験対策としてリスニングパートの中のパート1~4の攻略ポイントと練習問題が掲載されています。問題数も十分掲載されており、リスニングが苦手な人のトレーニングにはとてもよい問題集だと思います。

リスニングの勉強法としては定番ですがシャドーイングが効果的です。シャドーイングが難しいようであればスクリプトを見ながら行うオーバーラッピングから始めるのが良いと思います。

また、早くて聞き取れない箇所はスロー再生して発音を確認することも音の連結や欠落といった音声変化に慣れるためには有効だと思います。私は聞き取れない箇所は0.5倍速でオーバーラッピングやシャドーイングしたりしてから徐々に再生速度を上げていきました。

リスニングの勉強としてただ聞き取れていない英語をひたすら聞き流すというのは効果があまり無いと思うのでお勧めしません。

ライティング(英作文)

英検1級英作文問題完全制覇

この本にはライティングの解答に使えるパラグラフ単位の例文(コンテンツブロック)が200以上掲載されており英検1級対策として非常に実用的です。特にライティングの本文で何を書けばよいか分からないという人には非常に参考になります。また、各コンテンツブロックの内容は2次試験のスピーチにも応用できますので2次試験の対策にも非常に有効な問題集です。

ライティングは受験者平均点が高いパートですので得点源としたいところです。ライティングは比較的採点が甘いと言われており、テンプレートを作成し対策することで短時間で点数を伸ばすことができます。

ライティングの勉強をする際には実際にペンで紙に解答を書くようにしましょう。頭の中で解答を考えるだけではなく、きちんと紙に書いてスペルミスや文法ミスなど無いかをしっかりチェックしましょう。

その上で全体の論理構成や主張に説得力があるかといった内容面をチェックしましょう。

私が行ったライティングの勉強方法は英検1級合格のための効果的なライティング対策にもまとめています。ライティングは得点を稼ぎやすいパートですので得点源とできるように頑張りましょう。

二次試験(スピーキング)

英検1級面接大特訓 二次試験対策

この本では二次試験で行うスピーチの構成方法、Q&Aでの論理的な解答方法について詳しく解説されています。2次試験での頻出分野と背景知識も解説されており、この本を使って練習を積むことで説得力があるスピーチ、Q&Aでの解答ができるようになります。英検1級合格後も役に立つ本だと思います。

スピーチを練習するときには本番と同じように1分間の準備時間と2分間のスピーチの時間を計りましょう。そして、自分のスピーチを録音しましょう。これはライティングと同じように自分のミスをしっかりと確認するためです。

最初に自分のスピーチを録音して聴くと全然できていなくて落ち込むかもしれません。しかし、練習を積むうちに徐々に上達します。

英検1級の二次試験はショートスピーチ対策に意識がいきがちですが、その後のQ&Aもしっかりこなさないと合格できません。私は二次試験は2度目の受験で合格したのですが、1度目の受験ではQ&Aが全くできず以下の素点で不合格となりました。

英検1級二次試験不合格時の得点詳細
2次試験不合格時の得点詳細

1回目の受験後はスピーチよりもQ&Aの対策に時間を使いました。Q&Aで主張と理由を正確な英語で述べる練習を行い、2度目の受験で合格することができました。

英検1級二次試験合格時の得点詳細
2次試験合格次の得点詳細

 オンライン英会話

普段英会話の機会が少ない方はオンライン英会話を使って英語で会話するということに慣れておくと良いと思います。英検1級対策としてオンライン英会話を行う場合、フリートークよりもニュースについてどう思うかをディスカッションする形式のレッスンを行う効果的です。

スピーキングだけでなくライティングが不安な場合は、自分の英文が不自然でないかなど添削をしてもらうとよいでしょう。

【Cambly(キャンブリー)】 はレッスンを録画することができるため、しっかりとレッスンの復習をすることができます。

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私が行った2次試験の勉強方法は【英検一級】30代社会人が独学で二次試験合格のために行なった勉強法にもまとめています。参考にしてみて下さい。

英検対策ではないですが仕事での海外出張の準備としてベルリッツに通った感想を以下の記事にまとめています。英会話スクールに興味がある方は参考にしてみて下さい。

英検,英語

Posted by fanfanta