【英検1級】合格に何年かかる?難易度と必要な勉強時間はどれくらい?2度目の受験で合格した私のリアルな感想

2024年1月13日

英検1級の難易度と合格に必要な勉強時間はどれくらい?

英検1級はネイティブレベルでなくても合格できる

英検1級はネイティブでも合格が難しい、合格までには何年もの勉強が必要という噂をネットで見た方もいるのではないでしょうか。

私は2019年度第1回の試験で一次試験合格、二次試験不合格となり、2019年度第2回の試験で一次試験免除で二次試験に再挑戦し、英検一級に合格することができました。

私の合格時の得点は一次、二次試験ともに合格ラインギリギリでした。その上で言えることは英検1級合格は確かに難しいですが、海外留学や長期の英語圏での滞在経験が無い人でもしっかりと勉強を続ければ合格することは可能です。

実際、私は留学経験はありませんし、旅行を含めても人生での英語圏での滞在期間は20日くらいです。

また私はSEとして働いており、業務中は技術系の情報収集に英語のドキュメントを読むことはありますが、それ以外では特に英語は必要とされません。そんな私でも業務外の時間で勉強を続けることで英検1級に合格することができました。

もちろん、ネイティブレベルの英語力をお持ちで合格ラインを余裕で超えられる方もいらっしゃるので、合格者の中での英語力の差もかなりあると思われます。

私の英検1級合格時の各技能のCSEスコアは以下の通りですので、ギリギリ合格できたといったレベルです。

英検一級 合格時のCSEスコア
英検一級合格時のスコア

私が英検準1級合格から英検1級合格までにかかった勉強時間は約600時間

私は2018年度第1回の英検準1級試験に合格後に1級合格に向けて勉強を開始しました。英検準1級時の合格時のCSEスコアは下の画像の通りです。一次試験の合格ラインが1792、二次試験の合格ラインが512ですのでギリギリ合格といったレベルです。

英検1級に向けた勉強開始時点でこのレベルでした。そこから1日約2時間(往復の通勤時間の1時間+家で1時間)を一年続けて2019年度第1回の試験で一次試験合格、二次試験不合格となり、約3ヶ月後の2019年度第2回の試験で一次試験免除で二次試験合格となりました。

そこから考えて、英検準1級に合格した人が500~600時間勉強すれば1級に合格できるのではないかと思います。英検準1級合格時の一次試験と二次試験のスコアは下の画像の通りです。

英検準一級一次試験結果
英検準一級一次試験のスコア
英検準一級 二次試験結果
英検準1級二次試験のスコア

英検1級合格には語彙力強化が最も重要

英検1級が英検準1級と比べて難しくなる大きな要因は合格に必要な語彙数が大幅に増加するためです。

英検準1級では7000~8000語が合格にするために必要と言われています。これが英検1級では10000~15000語と1.5~2倍くらいの語彙数が必要となります。語彙力の強化には時間がかかるため、できるだけ早く取り掛かりましょう。

私は語彙強化のために単語帳は英検1級でる順パス単 を使い、語彙パート形式の問題集として出る順で最短合格! 英検®1級 語彙問題完全制覇を使用しました。

単語帳で単語を覚えるときには一回で全部覚えようとするのではなく、何周もする前提でやりましょう。一回で全部覚えるのはほぼ不可能です。一回で覚えるつもりで取り組むと全然単語を覚えられなくてやる気を失ってしまうと思います。何周もやって記憶に定着させるようにしましょう。

その他のパートで使用した参考書は【最短で合格!】独学で英検1級に合格するのための分野別参考書、問題集7選と勉強法にまとめていますので、参考にしてみてください。

英検1級レベルの語彙力は実用的

英検1級で出題される単語はネイティブでも使わない難しい単語であり、実用的でないという話を聞いたことはないでしょうか?

実際には英検1級レベル以上の単語はCNNなどのニュースやビジネス書では普通に使われています。キラウエア火山噴火のニュースの際には「呼吸器の病気を持っている人は火山灰に特に注意が必要」という文脈の中で「呼吸器に関する」という意味の形容詞である「respriratory」が使われていました。また、火事に関するニュースでは「incinerate」という単語も使われます。

また、私は英検1級合格後に英語と株式投資を勉強するためにその世界では名著と言われるウォール街のランダム・ウォーカーの英語版を購入しました。この本の中でも、「speculation:投機」、「clairvoyance:千里眼」といった英検1級でる順パス単 に掲載されている単語が使用されています。この本は投資に関する本ですのでどちらかといえば固い内容の本です。しかし、個人投資家向けの本ですので一般人が知らない専門用語だらけというわけではありません。

これらから、英検1級レベルの単語は確かに友達同士のカジュアルな日常会話では使われないかもしれませんが、英語で情報を得たい、英語で何かを勉強したいというときには最低限必要となるレベルです。日本人が日本語のテレビのニュースやビジネス書を見たり読んだりしたときに分からない単語だらけということはないと思います。

二次試験で問われる英会話力は限定的

英検1級の二次試験では英語でのスピーチとQ&Aがあります。スピーチのテーマは地球温暖化や世界平和に関するものなど社会性が高いものです。ですので、日常会話というよりも議論の方がイメージに近いです。英検1級二次試験を通じて自分の意見を論理的に述べる力が身につきます。

英検1級に合格したからといって、あらゆる場面においてネイティブとの会話に困らないという訳ではありません。もちろん英語力がネイティブレベルで英検1級に合格される方もいらっしゃいますが、英語力向上の一環として英検1級を受験される方は合格後も英語学習は続くと思います。

英検1級合格後はより実践的な英語学習をしよう

英検1級に合格できるということはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの基礎力は十分にあります。また、英語の学習を続けられるという最大の強みがあります。英語を勉強するのではなく、英語で何かを勉強する。ビジネスで英語を使うなど実践の場を増やしていきましょう。

普段英語を使う機会が少ない方はCambly などのオンライン英会話や英会話スクールを使って英語を使う機会を増やすことも有効だと思います。

また、英語力を客観的に図る目安として英検1級合格後はTOEFLやIELTSなど、さらに難易度が高い試験に挑戦してみるのもよいと思います。経済的余裕がある方はにコーチングサービスを利用することを検討してもよいと思います。

まとめ

  • 英検1級は難しい試験ですが勉強を続ければ帰国子女でなかったり、長期留学経験が無くても合格できます。
  • 英検1級レベルの語彙力、英語力は英語で何か学ぶ際には必要となるレベルです。
  • 英検1合格後も学習を継続しましょう。

英検,英語

Posted by fanfanta