【洋書】A RANDOM WALK DOWN WALL STREET (邦題:ウォール街のランダムウォーカー)を読む
英語の実用書を読めるレベルまで英語力をつけたいと思い、投資の本として有名な『ウォール街のランダムウォーカー』の英語版に挑戦しました。この記事ではウォール街のランダムウォーカーの概要と英語版の英文の難易度について書いています。
この本の要約
A RANDOM WALK DOWN WALL STREET (邦題:ウォール街のランダムウォーカー)は投資方法に関する有名な本で1973年に初版が発売されて以来、2024年1月現在で13版が発売されています。
この本の特徴は株価の予測は基本的に不可能であると主張する効率市場仮説を支持しています。
株価予測の方法として大きくテクニカル分析やファンダメンタル分析といった手法がありますが、個人投資家はこれらの手法によって株価を予測し投資するよりもいS&P500などの指数に投資するインデックスファンドをドルコスト平均法によって積み立てた方が良いと主張しています。
行動経済学やスマートベータ戦略など、近年登場した投資手法についても解説されており、投資手法については一通り知ることができると思います。
投資家の年齢によって投資先のバランスを変えた方が良いとも主張しており、投資家の年代別のポートフォリオ例も解説されています。
この本の内容を信じる、信じないは個人の判断だと思いますが、投資に興味がある方は一度読んでおいて損はないと思います。
私は日本語訳版の第10版を読んでから英語版の第12版を購入しました。個人向けに書かれた本ですが、文体は固めで400ページ以上あります。株式投資や金融についての知識が全くない方は英文の難易度以上に難しく感じてしまうかもしれません。
英語の難易度について
英文としては英検1級の長文よりも難しいと思います。英検1級レベル以上の単語も多く使用されていますし、1文が長いことも多いように思います。
PREFACE(まえがき)だけを読んでも以下のような単語が使用されています。
- speculative:投機的
- detract:損なう
- exaggerate:誇張する
また、以下のような金融用語も使用されています。投資に馴染みのない方はより難しく感じるかもしれません。
- mutual fund:投資信託
- index fund:日経平均株価やS&P500のような指数(インデックス)に連動するように投資する投資信託
- securities:証券
また、ページ数も400ページ以上ありますので知らない単語をが多い場合は最後まで読み通すためにはかなり時間がかかってしまうと思います。
英語の勉強もかねて読みたいという場合は、お金はかかってしまいますが日本語訳版を読んでから英語版を読むことをお勧めします。また、単語を調べる手間を減らすためにKindle版を読むと良いと思います。