破壊的イノベーションの提唱者クリステンセン教授の著書「ジョブ理論」の読書メモ1 〜ジョブ理論とは〜

2024年1月13日

ジョブ理論の概要

企業が成長するためにイノベーションを起こすが重要と言われている。しかし、実際にイノベーションを起こしている企業は少ない。筆者は顧客がなぜある商品やサービスを購入するのかの理由、原因を重視すべきと述べている。このような考えをジョブ理論として本書で提唱している。

ジョブ理論では、顧客が商品やサービスを購入するのは何か特定の課題を課題を解決するためであると考える。
ジョブ理論中では課題を「ジョブ」、課題を解決することを「進歩」、商品やサービスを購入することを「雇用する」と表現している。顧客のジョブを正しく見極めることが重要であり、たとえ技術的に優れた商品であっても解決するジョブが明確でなければイノベーションに繋がらない。この例としてセグウェイが挙げられている。

また、ジョブは機能面だけでなく、社会的、感情的な側面も重要である。この感情的側面に注目した例としてキンバリー・クラーク社の失禁に悩む成人向け肌着を挙げている。この肌着は通常の肌着と変わらない見た目、つけ心地、製品パッケージを提供することで購入者が恥ずかしいと感じる課題を解決した。

「ジョブ理論」の読書メモ2 〜ジョブの見つけ方〜へ続く

読書

Posted by fanfanta