『転職の思考法』のまとめ

この本の概要

この本ではタイトル通り転職に対する思考法を学ぶことができます。本書は物語風に書かれており、30歳の営業職の青年が転職について悩んでいるときにコンサルタントと出会い転職の思考法のレッスンを受けるというストーリとなっています。

ストーリー自体も面白くて内容も転職のテクニックなどではなくキャリアに対する考え方について学ぶことができるものなので、現在転職を考えていない人にもお勧めの一冊です。

人材のマーケットバリュー

前半ではマーケットバリュー(市場価値)を意識して働くことと、マーケットバリューの測り方について解説されています。マーケットバリューを高めることを意識ながら働くこといつでも転職できる人材になることができます。そして、このマーケットバリューは以下の3つによって決まると述べられています。

  1. 技術資産
  2. 人的資産
  3. 業界の生産性

理想的なキャリアでは、この3つのうち少なくとも2つを高いと述べられています。そして、20代のうちに技術資産をたかめ、30代で経験を積むべきだと書かれています。

働く業界は業界自体が伸びている方が高い収入を得やすく、その業界での経験自体の価値も高くなると解説されています。

転職は個人にも会社にものよいこと

後半では転職は個人にとっても会社にとっても良いことであると述べています。転職という選択肢を持つことにより社員は会社に依存することがなくなります。それによって、自分に嘘をつかず会社や上司に対して堂々と意見することができるようになると書かれています。また、会社も社員を自社に引き止めるために良い環境を提供しようと努力するため健全な組織となると述べられています。

本当にやりたいことを持っている人はごく一部

人は以下の2種類に分類されると述べられています。

・to do(コト)に重きをおく人間:何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている

・being(状態)に重きをおく人間:どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する

『転職の思考法』より

世の中の99%の人はbeing方の人間であるとしており、being型の人間は仕事が楽しめる状態を作ればよいと述べられています。to do型とbegin型は価値観の違いでありどちらかが優れているというわけではありません。

感想

マーケットバリューの3要素の中で業界の生産性についてはこれまであまり考えたことがなかったので勉強になりました。

社員が転職という選択肢を持つことは社員と会社の双方にとって良いことであるという部分は共感できました。仕事ができるいつでも転職できる人は社内でも面白い仕事や重要な仕事が回ってくるチャンスが増えるし、仕事自体をある程度選ぶことができると思います。会社にとってもいつでも転職できる実力がある人が増えることで会社の生産性が高まるメリットがあります。

現在は終身雇用の崩壊や副業の解禁など1つの会社に定年まで務め人がますます少なくなっていくと思います。現在転職したいと考えていない人も今後のキャリアについて考えるためにこの本を読んでみると良いとおもいます。

読書

Posted by fanfanta