アジャイル 、スクラム に関するお勧めの本

2024年1月13日

現在ではアジャイル開発、スクラムという言葉も広く知られるようになっており既に現場で導入されている方や導入を検討されている方も多いと思います。

アジャイルソフトウェア開発宣言スクラム ガイドが公式の資料としてありますが、内容が抽象的な部分もあるため実際に現場でアジャイル 開発、スクラムを始めたいがどのように進めれば良いのかイメージがつかない、実際に導入したけど上手くいっていないという悩みをお持ちの方もいらっしゃると思います。(様々な課題をチームで解決し成長していくことでアジャイルなチームに近くとは思いますが )

この本ではアジャイル開発、スクラムについて解説されたお勧めの本を紹介します。

SCRUM BOOT CAMP THE BOOK【増補改訂版】 スクラムチームではじめるアジャイル開発

スクラム の全体像を掴むためにおすすめの一冊です。現場へのスクラム導入からリリースまでが漫画で描かれており非常に読みやすいです。実際の現場で起こりがちな問題とその対処法のヒントもわかりやすく解説されているので初めてスクラム 開発を行う際にはチームメンバー全員が読むことをお勧めします。

エッセンシャル スクラム

スクラムの全体像からスクラムにおけるロール(プロダクトオーナ、スクラムマスター、開発チーム)、計画作成、スプリントの進め方について具体的に解説されています。主に文章で解説されていますので初めて読むとイメージしにくい部分もあると思います。SCRUM BOOT CAMPを先に読むと良いと思います。

スクラム現場ガイド スクラムを始めてみたけどうまくいかない時に読む本(リフロー版)

チームのベロシティはどのように計測すれば良いのか、上位のマネージメントが詳細なリリース計画を知りたい場合どうすればよいのかといった、スクラムを現場に導入した際に実際に起こりがちで解決が難しい問題にたいして、物語を通して対応策と解説がされていきます。

タイトルの通り、スクラムを導入したのはいいけど上手くいっていないときに読むと問題解決のヒントが得られると思います。

アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~

アジャイル開発における見積もり、計画とは何かという点について重点的に解説している一冊です。本書の中でアジャイルな計画について以下のように述べられています。

アジャイル な計画づくりでは、プランニングに費やす労力や投資と、プロジェクトの最中に得られる知識とを天秤にかける。プロジェウトの途中で新しい知識を得たら、それをもとに計画を見直すのだ。「変更されてもかまわない」というだけでなく、むしろ「積極的に変更したい」と思うのがアジャイル な計画である。

アジャイルな見積りと計画づくり ~価値あるソフトウェアを育てる概念と技法~ より引用

アジャイル開発を行うチームメンバーだけでなく、組織の管理職の方にも読んでいただきたい一冊です。

アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き

ふりかえりにテーマを絞った一冊です。アジャイル 開発においてはチームが学習を続け常に改善を続けることが重要です。そのために、ふりかえりを行いますが、慣れないうちは上手くいかなかった点ばかりに注意がいったり、個人の責任を追求したりと、ふりかえりを実施してもなかなか改善につながる具体的な対策を出せなかったりします。

この本ではふりかえりの進め方からアイディアを出すための手法、改善策を決定するための手法が具体的に紹介されています。ふりかえりをより効果的にしたいと思った時に読んでみることをお勧めします。

正しいものを正しくつくる プロダクトをつくるとはどういうことなのか、あるいはアジャイルのその先について

自社でプロダクト開発を行っている方にお勧めの一冊です。プロダクト開発を困難にしている理由として不確実性があげられており、アジャイル開発での不確実性への対処方法について解説されています。

また、アジャイル 開発を行うことで生まれる不確実性についても解説されています。良いプロダクトを作るためにより広い考え方を知りたい方にお勧めです。

More Effective Agile “ソフトウェアリーダー”になるための28の道標

分散チームによるアジャイル開発や、大規模開発におけるアジャイルについても解説されています。すでにアジャイル開発を導入しており、さらに適用範囲を広げていきたいと考えている方は参考になると思います。

リーンエンタープライズ ―イノベーションを実現する創発的な組織づくり (THE LEAN SERIES)

企業の管理職やリーダー向けに書かれた一冊です。現在の企業、組織を改善して不確実性への対応力をつけたい、イノベーションを生み出せる組織を作りたいと考えておられる方には参考になると思います。