システムエンジニア(SE)の業務外の勉強時間はどれくらい?おすすめの勉強方法も紹介!

2022年11月3日

システムエンジニアの勉強時間はどれくらい?

システムエンジニアに限らず、日々の業務に必要な知識・スキルであったり、将来のキャリアアップのために業務外も勉強されている方は多いと思います。

私はシステムエンジニアとしてSIerに10年以上勤務しているので、他の方がどれくらいの時間を業務外の勉強に使っているのか気になったので調べてみました。この記事では情報処理推進機構(IPA)が発行している『IT人材白書2020』のデータを参考にしています。

IT白書では企業のデジタル化に関わる人材をIT人材としており、システムエンジニアに限定されていませんが、ITに関わる方々のデータですので参考になると思います。

業務外の勉強時間

どのくらいの割合の人が業務外に勉強しているかという点については、下図のように業務外ではほとんど勉強しないという人が先端IT従事者で26.2%、先端IT非従事者で51.6%となっています。

業務外ではほとんど勉強しないと回答した人の割合は先端IT非従事者が51.6%と先端IT従事者の26.2%の約2倍となっています。勉強するの中でも「業務で必要かどうかにかかわらず、自主的に勉強している」と回答した人の割合は両者に大きな差はありません。業務で新しい領域のスキルが必要であるため勉強している人が多いようです。

システムエンジニアのうち勉強している人の割合
IT白書2020より引用 Copyright 2020 IPA

1週間あたりの業務外の勉強時間がどれくらいかという質問に対しては以下のようになっています。平均値で見ると先端IT従事者で2.7時間となっています。

やはり、平日は業務がありますし、休日も休息やプライベートの時間は必要ですので多くの勉強時間を確保することは難しいと考えられます。仮に1日1時間の勉強を続けられると1週間で7時間ですのでかなり上位に入ることがわかります。

社会人になると学生時代のようにまとまった時間机に向かって勉強するということは難しいと思います。通勤電車で技術書を読んだり、語学学習を行うなどスキマ時間を有効活用しましょう。

システムエンジニアの業務外の平均勉強時間
IT白書2020より引用 Copyright 2020 IPA

IT白書の中では以下に関連する業務を行っている人材を「先端IT従事者」、それ以外の業務を行っている人材を「先端IT非従事者」としています。

  • データサイエンス
  • AI・人工知能
  • デジタルビジネス/X-Tech
  • アジャイル 開発/DevOps
  • AR/VR
  • ブロックチェーン
  • 自動運転/MaaS
  • 5G

実践している勉強方法

勉強方法についての回答(複数回答可能)を見ると書籍での学習やWebでの情報収集をしている人が多いことがわかります。いずれの方法について先端IT従事者の方が高い割合となっています。

勉強会やコミュニティへの参加は24.8%、サンプルプログラムやアプリなどの実装、試作は16.2%と時間がかかるものは実践している人が少なくなっています。

システムエンジニアの勉強方法
IT白書2020より引用 Copyright 2020 IPA

年収の分布

年収を見ると先端IT従事者の方が先端IT非従事者よりも高いことがわかります。特に1,000万円〜1,500万円の割合が先端IT従事者では先端IT非従事者の約2倍となっています。

データサイエンス, AIのような専門性が高い業務を行える人材は市場価値が高いことが伺えます。

システムエンジニアの年収
IT白書2020より引用 Copyright 2020 IPA

感想

今回参考にしたIT白書2020の調査結果によると業務外での勉強時間は平均では1日1時間以下のようです。1日1時間であれば平日テレビやSNSを見る時間を少し減らすことで時間を確保することができると思います。業務外の時間を使いデータサイエンスやAIのように市場価値の高いスキルを身に付けることで年収アップを狙うことはできると思います。

スキルアップには実際の業務を経験することが一番重要だと思いますが、普段から勉強していることをアピールできれば社内で先端領域の仕事があったときにアサインされやすくなると思います。

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